はじめに
何かを習得するにあたって「基礎」というものはとても大事だということはここで論じるまでもありません。義務教育で習うことがない中国語。日本語の漢字と似ているので文字によっては雰囲気を掴める場合があったとしても、実際は読み、文法もまるで違います。日々の暮らしが忙しいあなたのために最短効率で中国語を習得できる方法について解説していこうと思います。
文字の読み方を覚える(ピンイン)
中国語は原則一文字に一つの発音があります。中国語は母音と子音の組み合わせの発音規則をローマ字により表記したピンイン(拼音)というもので表します。また、ピンインはPC、スマホなど各種デバイスで中国語を入力する際に用いるほか、紙の辞書を引く場合にも用います。拼音(ピンイン)が分からない場合、キーボードにも打てず、読み方すらわからないので素早く辞書も引けないことになります。
音節表について
日本語でいう「五十音表」にあたるものが中国語にもあり、それを「音節表」といいます。
音節表を見ながら発声し、正確な発音を徹底して何度も練習しましょう。音節は405個の発音があり、後述する声調との組み合わせにより中国語の発音になります。発音に関しては独学での習得はお勧めしません。最初から不確かな発音を身に着けてしまい、後々矯正する事に時間を取られることを考えると基礎の段階でプロの力を借りましょう。
声調を身につける
●中国語はトーン(発声の高低以下トーン)に4種類と1つの規則があり、これを声調といいます。
●4種類のトーンの違いを4声(しせい)と呼びます。
●4声を記号化したものを「声調記号」と呼び、上記で説明した拼音(ピンイン)と声調記号を組み合わせると中国語の発音になります。 慣れないうちは、指揮者が指揮をするかのごとく手を使い高低を表現してみるのもよいでしょう。発音に自信がつくと堂々と話すことができるようになる。外国語学習では照れたり恥ずかしがらずに積極的に発声発話をしましょう。
単語を覚える
ピンインの読み方、声調による発音が一通りわかったら、単語(語彙)を増やします。単語(語彙)数を増やしていくことはとても重要です。おすすめは、音声つきで数千語を収録している単語帳の参考書です。できれば収録単語は中国語検定・HSKなど各種検定に準拠していると後々の支出を抑えることができます。何冊も購入しとっかえひっかえするよりは1冊の良書を入手して真っ黒になるまで酷使してみましょう。 単語帳、ノートをとることもよいのですが、その行為自体に固執してしまい記憶するためのツールであることを忘れて単語帳やノートをとることが目的になってしまう人が多くみられます。 ペンをとり書き込むと手指の疲労も蓄積します。なので文字を凝視しながら指を動かして脳を騙しながら「書いて覚えていますよ」と教えてあげてください。この時、正しい発音で読みながら書きます。口に出せない環境ならば心の中で発音しながら音と文字を関連づけて脳に刻みます。 慣れてきたら理解度チェックを兼ねてその日の学習の締めくくりに書くくらいで十分です。あくまで時間効率を重視します。 また、スマホ・タブレットなどを駆使してアプリで覚えるのもよいでしょう。アプリ学習のよいところは音声コンテンツとセットであり、間違えて苦手な部分を自動で判別し反復してくれます。